体験記③・ミドルシニアキャリア拡張コンソーシアム越境体験

ミドルシニアキャリア拡張コンソーシアムの越境体験に参加いただいた皆様の体験記です。

参加者の生の声!!是非ご覧ください。(3/4記事)

 

つじ農園さんで…

2023年9月28日から29日まで2日間の日程で行われた農業体験についての記事です。

1日目

11:00頃、つじ農園さんに到着。天気は晴れ、すがすがしい陽気です。

午前中は辻さんのとても面白いお話をお聞きした後、いよいよ農業体験。稲刈りに出かけます。

タオルを首に巻き、日差しよけの防止、手袋、お借りした長靴で完全防備し、いざ、田んぼへ。

畦が意外に狭く、最初は歩くにも道を確認しながらでしたが、ここは慣れ。

まずは刈った稲穂をかけるための稲架掛けの台を作りますが、これがなかなか難しい。

台は2つの支柱の間に竹をかけているんですが、支柱を作るのにコツがいるんですね。

ポイントは、支柱を構成する3本の棒の、地面に立てる方(とがった方)と逆の部分の端から50cm位の所を紐で縛り、地面にささる側が正三角形になるよう立てること。写真の形になります。

この上に稲穂をかける竹の棒を置くと、以下のようになるわけです。

この辺りのコツは、88歳現役!のみのるさんに教えていただきました。

さて、稲穂をかける台を作ったら、いよいよ稲刈りです。これがまた普段やることがないだけに、最初はおっかなびっくりでしたね。

注意しなければいけないのは怪我ですが、それは鎌を体に近づけ過ぎなければ大丈夫。鎌は手前に引くので、勢い余って足に当たらないようには注意が必要です。幸い、体験で怪我された人はゼロでした。

稲は手袋をして、地面から10cm位の所をつかみ、上に引き上げながら刈るのですが、最初はうまくいかない。ここもみのるさんに教えていただき、慣れてくると少しは早く刈れるようになりました。

稲を刈ったら、10株位束ねて結び、台にかけていきます。自然乾燥ですね。

普段の仕事とは全く無縁の体験だったので、とても面白かっただけでなく、一見簡単そうに見えるこうした作業にも色々なコツがあって、実体験がとても重要だと感じました。

また、天気が良かったこともありますが、気持ちの良いこと!

労働の後、いただいた夕食とお酒が美味しかったことは言うまでもありません。

つじ農園さんへは、是非またお邪魔させていただきたいです。

2日目

今日も秋晴れの一日となりそうな予感。路線バスを降りてつじ農園さんまで歩いていると、昨日刈りとった稲が見えてきました。何だかとても愛おしい気持ちがわき上がってきました。

つじさんから「昨日だけではまだまだ足りないので今日も稲刈お願いしますね」の言葉をいただき、やる気がわいてきました。「稲を掛ける竹をとりに行きますよ」とのお話に、これから竹やぶに行くのかな?と思っていたら、「竹はみのるさんが切ってくれていますので今から行きましょう」とのこと。お邪魔したところ、みのるさんはすでに畑を耕しておられました。さすがです!!

畑でとれた野菜はもっぱら自家消費とのことでしたが、旬の終わりの茄子がつやつや・ぷりぷりで獲れたてはさぞかし美味しいだろうとしばし妄想タイム…。

竹をいただいて、再び田んぼに戻ります。

稲刈り2日目は最強?と思われるカーボンの持ち手の鎌を使って、てきぱき(※あくまでも昨日との比較)と作業を進めます。

稲刈や作業した成果の可視化がすごい。このとおり。みんなでやれば、たちまち稲架はいっぱいにそして刈ったあとの畑はこんな感じ。

なんだかいつもとは違う、身体の中からわき上がってくる達成感。こういう感じ、しばらく忘れていた気もして、日頃の自分をちょっと振り返ってみたりする。こうやって青空の下、美味しい空気を吸って、さわやかな風に吹かれていたら、何かいいこと思いつきそうな気がする。

稲刈の作業そのものだけでなく、合間につじさんやみのるさんの経験豊かなお話を聴かせていただけたことも私達には貴重な収穫となりました。

今回のつじ農園さんでの体験の前に、オンラインでキャリア研修等を通して自身の経験や考えを共有し合った仲間だからこその一体感。そして人間力が高すぎるつじさんからパワーをいただいて、自身のこの先の将来のことを前向きに考えることができそうな気がもりもりわいてきました。

今回の体験で印象に残ったことはまだまだあります。何といっても美味しいお米。2日間に渡って白米、炊き込みご飯、おにぎり…とまさに無限めし。身体を動かした後は青空のもと、ご飯を食べる。シンプルは無敵ということに気づいた2日間でもありました。